大数の法則の意味,コイン投げの例
大数の法則の意味をざっくりいうといっぱい実験すればデータの算術平均は真の平均に近づくということです。
いいかえれば、個別をみれば偶然のように見えることが全体をみれば当然のことになるということです。
例1
コイン投げ
表,裏がそれぞれ 12 12// で出るようなコインを考える。表が出たら1ポイント。裏なら0ポイント(真の平均は μ=0.5 μ=0.5// )。
- 10回投げると,表が4回出た→サンプル平均は0.4。
- 100回投げると,表が46回出た→サンプル平均は0.46
- 10000回投げると,表が5010回出た→サンプル平均は0.5010
というように,実験の回数を増やしていくとサンプル平均が真の平均にどんどん近づいていきます。
もちろん,10000回連続で表が出る確率も 0 0// ではありませんが,試行回数を増やしていくとそのように偏ってしまう確率は 0 0// に収束するので無視できる(数学用語で言うと確率収束)という定理です。
例2
~さいころの目~
1から6まであります。さいころをふる回数が10回の場合、1が2回、2が1回、3が1回、4が2回、5が0回、6が4回、何の変哲もないと思うのが心情です。6が結構出たなという程度です。
当然の思いです。
気を取り戻して、6万回ふりました。それぞれの目が1万回に近づくことに気付きました。
ここに長期にわたる「賃貸住宅経営」の判断基準のポイントがあります。
コインの裏、表が1/1に、サイコロの目が6/1に収束することがそんなに重要?何でと思う方に
実例
自動車保険の例をとって、ご説明します。
保険料は「20代の方」のほうが「40代の方」が高いことはご存知だと思います。なぜでしょうか?
理由は「20代の方」のほうが「40代の方」が事故を起こすことが多いからです。
生命保険は反対に「40代の方」のほうが「20代の方」が高いのです。
その理由は「40代の方」のほうが「20代の方」が亡くなる方が多いからです。