自分が小学校に入学したころ、幼い子供からみて年上の従兄、高校生は大人の人という感じでした。%e5%b0%8f%e5%ad%a6%e7%94%9f%e9%ab%98%e6%a0%a1%e7%94%9f

制服のポケットに万年筆という出で立ちに憧れました。先日亡くなれた大橋巨泉さんの万年筆CMを覚えている方もいらっしゃるかと思います。

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「団塊の世代」ともいわれる戦後の日本経済発展にかかわった人口の多い世代です。この人口ボリュームの多い世代の動向が今後における時代の変化を起こすことは容易にわかります。

現にこの世代が結婚適齢期になったころ、結婚ブームが起き、続いてベビーブームになりました。そしてマイホームブームが起きました。%e5%9b%a3%e5%a1%8a%e3%81%ae%e4%b8%96%e4%bb%a3%e3%83%96%e3%83%bc%e3%83%a0

ブーム【boom】あるものが一時的に盛んになることです。ブームを巻き起こしてきた世代といっても過言ではありません。

この世代が時代の変化の旗印でした。この世代が今、70歳前後になりました。定年退職後の人生になっています。しかし、どのように暮らすのかについてはまだ、明確になっていないようです。

それにはいくつかの理由があります。ひとつはこの世代が先頭に立って迎えた「人生100年時代」です。この世代が社会に出たころは「人生60年時代」でした。定年が55歳という背景においては人生のほとんどを仕事して退職後はゆったりと過ごす。そんなことを漠然とイメージしていたと思います。このことに異論を述べる方は少ないと思います。

20世紀後半のいわゆる寿命革命(平均寿命が30歳延長したこと)により、日本人の多くは人生90-100年に及ぶ長寿の可能性を手に入れたにもかかわらず、その長さに見合った「生き方」が未だに確立できていない。同時に社会保障制度及び雇用制度も然り、社会システム全体も人生60-70年時代のころから長寿社会に適合する形に変更ができていない。

しかし、この世代の動きに着目することが重要なことなのです。なぜならば、時代の変化を引き起こす人口ボリュームがあるからです。

自分が推測すること。

定年退職後の10年間あまり、まわりの変化が情報として入り自分はどうしたらいいのかということを考え、行動するための準備をはじめている。近年、「終活」という言葉も使われ始めてきてます。

%e7%b5%82%e6%b4%bb「終活」「人生の終わりのための活動」の略で、人間が人生の最期を迎えるにあたって執る様々な準備やそこに向けた人生の総括を意味する言葉である。

準備:エンディングノートや遺言。どのように葬儀などを執り行うか、また財産分与などの方法を事前に親族に伝えておく。意思表示ができないような障害を負うと手遅れになる。認知症の症状が出る前に意思表示をしておく必要がある。

生前整理:生きて動ける間に行う、身の回りの物品の整理と社会的な関係の整理。

1.物理的物品の整理:独居老人が孤独死をして、遺品整理あるいは“親家片”(親の家の片付け)という社会問題が生じている。別居する子供がいる場合でも、遺品が多いと子供にとって親の家の片付けが大きな負担となり、専門の遺品整理業者を雇う場合が多い。体が動く間に、本人にとって本当に大切なできるだけ少量の物だけに絞っておくことが必要である。欲を捨てモノを増やさないことが大切である。また、電子データやインターネット上の登録情報などのデジタル遺品について前もって整理しておく、ログインIDやパスワード等の情報を残して対応を決めておくことも必要である。

2.社会的関係の整理:企業や団体で活動している場合には、健康なうちに後継者を育て、いつ動けなくなっても代役がいるようにしておく。またその人がいないと動かないような重要な役は降りて、身軽になっておく必要がある。亡くなった後に、お世話になった方々にメールなどで、感謝とお別れのメッセージを送る代行サービスも現れた。
介護:認知症や寝たきりの末期の高齢者の医療によるケア。延命治療を施すか否かの検討も行う。最近の傾向として不自然な延命は避ける方法に向かっているようである。日本尊厳死協会の会員になり、延命処置に関し意思表示しておくことも一つの方法である。少子高齢化、無縁社会が浸透する現代に、介護を受けられずに、孤独死をする人も増えている。孤独死あるいは無縁死をした人は、早ければ数日、遅ければ数か月経過して発見される。このような人々の供養の方法は、確立されていない。