賃貸住宅経営を不安のどん底に落とし入れる【長期にわたる空室】の実態がやっと、わかりました。
言葉ではわかっているにもかかわらず、具体的にはどうゆうことなのか?
この問題にかかわって15年目にして明確な答えが出ました。
キーワードは【検索】でした。入居者募集を出しているのにもかかわらず、入居希望者にまったく見られない原因でした。
どうしてそうなったのか、自分自身の経験を交えて検証します。
~今から35年ほど前まで~
35年ほど前には 世界第2位の経済大国として確固たる地位になり、【ジャパン アズ ナンバーワン】が出版されました。
大量消費時代に対応する大型スーパーや家電量販店などが現れました。
不動産業者のほとんどが今と異なり、あまり賃貸に力を入れていませんでした。入れる必要もない時代でした。売買が主な仕事で片手間で賃貸を扱っているといった様子でした。
この当時を知る大家様からも、空室が出るとどこからともなく入居希望者が訪ねてきて入居が決まったということを聞く機会がありました。
その当時の状況はいろいろな資料などから調べるとその様子がわかってきました。世帯数に比べて貸家だけではなく、一般住宅すら不足していたのです。
高度成長期、農村から都市に人が集まりました。企業も人手を確保するために従業員のために寮を建築しました。大企業は郊外の大きな工場の近くに大きな社員寮を建てました。
朝、会社の寮で賄いを食べて出社、昼食は社員食堂で、仕事が終わったら寮に帰って賄いを食べるという一日が若い独身の人たちのライフスタイルでした。今の日本では想像すらできない時代があったのです。世界の工場ともいわれる中国の今の姿です。
独身には独身寮、既婚者には家族寮が大企業ではありました。しかし、多くの方は結婚を機会に寮や実家を出て、一旦、賃貸住宅に住まうようになりました。そして、子育て、賃貸住宅が手狭になって、マイホームを取得するという時代になりました。
自分自身はこの時代、大手ハウスメーカーに就職いたしました。週末、住宅展示場には住宅を建てようとする多くの方であふれていました。今はイベントでもない限り閑古鳥状態と聞いています。
次回は20年ほど前までをお伝えします。