人生100年時代における「終活」の意味は人生100年時代➊で述べた意味で必要なことのひとつです。但し、あくまでも自身の死後に備えることなので退職後の生き方ではありません。

リタイア後の生活イメージを漠然と考えている(いた)人にとっては、後半人生の選択肢(可能性)として、このようなことがあるかということを知れることは、自分らしいより豊かな長寿を実現していく上で役立つと考えています。

%e7%8b%ac%e5%b1%85%e8%80%81%e4%ba%ba最近、NHK などで放映されている「無縁社会」「孤独死」「介護離職」今までに耳にしたことのない言葉です。

無縁社会とは地縁血縁のあった地方から都市部に就職、移り住むといった社会変化に伴い家族、地域、会社などにおける人とのきずなが薄れ、孤立する人が増えている社会を表現している。

日本は旧来、親族、地域社会、会社などで比較的濃密な人間関係が形成されてきた。こうした関係は血縁、地縁、社縁などと呼ばれて、しがらみとなる一方で相互扶助のシステムとしても機能していた。ところが近年、こうしたつながりが急速に失われ、社会から孤立している人が増えているという。

背景には、核家族化・非婚化・長寿化による単身世帯の増加や雇用形態やライフスタイルの変化などがあるとされ、家族がいても音信不通になっていたり、地域との交流がなかったりして、病気などの緊急時にSOSを発することができない人も多いことが明らかになってきた。

現在、推計では孤独死は年間で3万人、40人に1人といわれています。

高齢化社会における「介護離職」は認知症などを発症し介護が必要になった親と暮らすために会社を退職するということです。毎日が忙しく、他人事として漠然と過ごしてしまいがちで追い詰められて退職、介護に悩むという方が多いと思います。

子育てはだんだんと手がかからなくなるが高齢者はだんだんとてがかかるといわれています。ここでは社会の助けを受けながら、介護に向かい合うというような考え方を心掛けていくことが大切なことと思います。言葉ではたやすいことではありますが現実は大変厳しいことです。

人生設計の検討は、団塊世代をはじめとする中高年に限らず、むしろ若い段階から将来を見据えてイメージしていくことが望ましい。一人でも多くの方の人生設計をサポートしていきたいと考える中で、今後、いろいろな事例をお伝えしたいと思います。「人生100年時代の生き方ヒント集」としてまとめ、改めて社会に向けて発信していきたいと考えている。