最近、入居の「問い合わせ動機」に離婚による世帯分離が増えています。3組に1組が新しい生活を選択する。ある意味では理解できます。一度きりの人生を大切にするためにそうすることが必要になることもあります。離婚は結婚の失敗です。しかし、人は失敗をするものです。離婚をとおして数多くのことを身をもって学び、人生を実りあるものにされた方もたくさんいます。

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そうなった場合の選択肢の一つが離婚ということです。多くの場合、母親が子供を養育して働く、いわゆる「ひとり親世帯」となります。ここに貧困という問題があります。法的に解決する手段はありますが「他人事」としているのが現実です。そうすることがまわりにとって波風が立たず都合がいいのです。

このような現実に対して私は民度が低いと考えています。人は一人では親になれません。両親として、その責任と義務を意識してこそ、人生なのです。「人」が「生きる」「人が生まれる」が人生という言葉であります。

そのことを次世代を担う子供に伝え、自分のことだけではなく、まわりのことを考えるられるようにするのが真の「教育」と考えています。

 

%e9%ab%98%e9%bd%a2%e8%80%85%e9%85%8d%e6%85%ae人生100年時代という言葉に対しても新たな賃貸ニーズとして理解支援が必要です。ここにおいては「社会に守られて安心して暮らせる」というキーワードがみえてきます。この賃貸ニーズには住まいは快適に暮らすための器だけではなく、安否確認をはじめとする高齢者サポートサービスが必要です、必然的にそうなります。壮年期に取得したマイホームの売却による現金を老後資金として活用するなどのファイナンシャルプランニングが有用です。

 

また「介護離職」という言葉もキーワードとしてとらえると新たな賃貸ニーズになります。介護が必要になった親のために退職して再就職しなければなりません。配偶者との離婚まであるようです。順風満帆に会社員として活躍してきた方にとっては一気に奈落の底に落ちたようなものです。そうした状況を支援できる訪問看護サービスの提供も必要です。

 

3つの賃貸ニーズについて

過去100年間にはなかった新たな「賃貸ニーズ」ともいえます。これに取組むことはきわめて未知の部分が多く、当然に困難が伴います。毎日が発見、失敗の連続であることは当たり前です。失敗を恐れず、失敗したら原因を見つけ、改善する。数多くの失敗に真摯に向き合いプロとして問題解決をすることが社会貢献になり、安心安全快適な賃貸ライフを提供できるようになります。今、まさにそのような姿勢が求められています。